ル・バエレンタル
2009年 04月 04日
公園の緑の中に佇む瀟洒な一軒家は、優雅なひとときを過ごす
絶好のロケーションにあります。
平松宏之氏とフランスの三ツ星シェフ、ジャン・ジョルジュ・クライン氏が
コラボした、珠玉のフレンチ。訪れるたびに新しい発見と感動があります。
重厚なエントランスを入ると、暖炉があるウエイティングバーがあり、
どこかヨーロッパの山荘を思わせる温かい雰囲気。
その奥にダイニングルームがあり、数名で訪れるときには2階の個室もお薦め。
ダイニングルームの真ん中にあるアイランド。
スタイリッシュな花と、贅沢なシルバーウエアに冷やされたシャンパーニュが
ラグジュアリーな空間を演出しています。
お花はグリーントリュフと呼ばれるものだそうです、珍しいですね。
シャンパーニュのときに供されるアミューズ。
ホタルイカのマリネ、そしてストローの中にはグリーンピースの冷製スープ。
毎回、このストローのスープは季節によって変わり・・・
もちろん、このまま「じゅるっ!」と吸って頂きます。
この後にも、焼きたて一口ピザやビールの一口ソルベなど
ちっちゃいもの倶楽部が続き、どれも口に入れた瞬間に笑みがこぼれる味!
そして、アミューズ三種。
手前の赤ピーマンのムースの滑らかさといったら!まさにムース「泡」。
お聞きすると、エスプーマで液体窒素ガスを注入しているとのこと、なるほどね。
そして、前菜。オマール海老とゆり根のニョッキ・エストラゴンの香りと共に・・・
ゆり根のニョッキが想像とは違う新食感で驚き!
アルギン酸を加えることによって固まるらしく、通常のニョッキの作り方とは
全然違う茹でないニョッキだそうです・・・もう、化学の世界~!脱帽です。
フォアグラのソテー・ラヴィオリ仕立て、かぼちゃのクーリ添え。
温かいかぼちゃのクーリは目の前で注いで頂き、この下にフォアグラのソテーが・・・。
真鱈のポワレ・野菜のポトフ仕立て、キノコのムースリーヌ添え。
鱈のふっくらとした身とポワレのバターが絶妙。
キノコのムースリーヌは、先月のお教室のヴェルモットソースに近い味。
なんて、また怒られそうですが・・・でも基本のソースの作り方は同じだと思います。
泡も同じ・・・こちらのほうが、ふんだんに泡がありますが。
メインはラムの瞬間スモーク・マディラソース、タイムの香り。
乳飲み子羊、とーっても肉質が柔らかく、桜のチップで燻製にした表面が
香ばしくて美味しい。
デザートは温かいチョコレートのビスキュイ、レモンと蜂蜜のソルベ添え。
中からは熱々のガナッシュが出てきました。ジンジャークリームが美味。
そして、お得意の綿あめ登場!
今回はピンクグレープフルーツ味。とってもとっても美味しいです!
さらにプチフールと続き・・・
最後は、お誕生日祝いのケーキ。
そうなのです、今回はお誕生祝いのディナーでした。
美味しいワインと素晴らしい料理に舌鼓を打つ、至福の夜でした。
と同時に、化学の力を追求した新しいフレンチに刺激を受けた夜・・・
by chacochaco2008 | 2009-04-04 15:17 | 食べ歩き