Provignage
2016年 01月 15日
「Provignage」プロヴィナージュ
アンリ・マリオネ
フランス、ロワール地方の白ワイン。
このワイン、何がすごいって、
樹齢160年という古木であることはもちろん、
あのフィロキセラの害を受けていない貴重な樹なのです。
フィロキセラというのは葡萄の樹の根に寄生する害虫で、
1850年頃、アメリカの葡萄の苗木がヨーロッパへ
渡ったときに広まったとされるフランスワイン史上、
最大の危機となった害虫被害のこと。
1863年から約20年間に及び、フランス全土ほとんどの畑が
フィロキセラの被害を受けました。
葉に寄生するのではなく、根に寄生するので根っこから
葡萄の樹が丸ごと枯れてしまうのです。
その救済策が接ぎ木という方法でした。
これによりフランスの葡萄作りは復活しました。
唯一、フィロキセラの害を受けなかった畑がふたつあり、
ひとつはシャンパーニュのボランジェが所有する畑。
ボランジェではその畑から作られるシャンパーニュは
特別なシャンパーニュとしてリリースされます。
もうひとつの畑が、このProvignage。
フィロキセラの被害を受けていないこの畑の樹は
なんと接ぎ木されておらず、まさに原木なのです。
そんな貴重なワインを開けることに・・・(*^^*)
ロモランタン種100%
黄金色に輝く色調、ライチや白い花のようなアロマ、
それがやがてハチミツ、ヘーゼルナッツのような香りへと変わり、
なめらかなシルクのようなテクスチャーとともに
ふくよかな味わいが広がります。
す、素晴らしい~!
ロバート・パーカーも絶賛する希少なワイン。
ロマネ・コンティに匹敵する超低収量生産なので、
年間1000本前後しかリリースされず、
ほとんど手に入れることすら難しいのです。
また飲みたいけど、次はあるのだろうか・・・
WINE SALON h
by chacochaco2008 | 2016-01-15 22:18 | ワイン